2025.10.14
城端別院善徳寺所蔵「三帖和讃」調査中間報告会 9月28日
城端別院善徳寺で「三帖和讃(色紙装飾本)」の調査の中間報告が行われた。
城端別院が所蔵する三帖和讃は、親鸞聖人の著作である「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」の総称で、室町後期の1553年に刷られたもの。
美術的、書誌的、和様刊本的価値が高く、民藝の創設者・柳宗悦が国宝にすべきと絶賛した書籍で、国重要文化財指定を目指して、NPO法人善徳文化護持研究振興会が2023年9月から調査を行っているもので、この日はその中間報告会が開かれた。
報告会では、調査に携わる京都国立博物館名誉館員の赤尾栄慶さんと、大阪大谷大学の宇都宮啓吾教授が、専門家の立場から発表した。
赤尾さんは、京都国立博物館などで30年間、文化財の研究などに当たっていた知識から「各和讃とも、施してある装飾の様子は実に優美で、平安時代の装飾にも通ずる。版本の仏教典籍では他に類を見ず故に国の重文になり得る」と説明した。
また日本語学が専門の宇都宮教授は、和讃を唱える時の濁音の符号や、アクセントを示すための点などが日本語の変遷を知る、歴史的にも非常に重要な資料だと述べた。
参加した善徳寺文化護持研究振興会のメンバーや地域住民は、それぞれの発表に熱心に耳を傾け、三帖和讃の文化的な価値に理解を深めていた。
城端別院が所蔵する三帖和讃は、親鸞聖人の著作である「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」の総称で、室町後期の1553年に刷られたもの。
美術的、書誌的、和様刊本的価値が高く、民藝の創設者・柳宗悦が国宝にすべきと絶賛した書籍で、国重要文化財指定を目指して、NPO法人善徳文化護持研究振興会が2023年9月から調査を行っているもので、この日はその中間報告会が開かれた。
報告会では、調査に携わる京都国立博物館名誉館員の赤尾栄慶さんと、大阪大谷大学の宇都宮啓吾教授が、専門家の立場から発表した。
赤尾さんは、京都国立博物館などで30年間、文化財の研究などに当たっていた知識から「各和讃とも、施してある装飾の様子は実に優美で、平安時代の装飾にも通ずる。版本の仏教典籍では他に類を見ず故に国の重文になり得る」と説明した。
また日本語学が専門の宇都宮教授は、和讃を唱える時の濁音の符号や、アクセントを示すための点などが日本語の変遷を知る、歴史的にも非常に重要な資料だと述べた。
参加した善徳寺文化護持研究振興会のメンバーや地域住民は、それぞれの発表に熱心に耳を傾け、三帖和讃の文化的な価値に理解を深めていた。
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