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【南砺市】世界に誇る、いのくち椿館の椿

2026.01.25

南砺市旧井口村は、かつて椿で村おこしをしていました。そんな井口地域には世界一の椿の施設「いのくち椿館」があります。この施設の何が世界一なのか、「いのくち椿館」のすごいところ、見どころを館長さんにお聞きしました。
また、3月に開催される「南砺いのくち椿まつり」について、実行委員会の方からお話を伺いました。


いのくち椿館 館長 大西 毅彦さん  

みなさんは野生の椿「原種椿」を見たことがありますか? 普段、私たちがよく目にする椿は、実は品種改良を重ねた「交配種」と呼ばれるものです。品種改良されていない原種椿は世界に約250種類ありますが、そのうちなんと122種類が いのくち椿館の原種椿園にあるんです。これほど多くの原種椿がある施設は世界的にも珍しく、外国からも多くの方が来館されます。

椿は通常12月から3月頃に開花します。雪に埋もれる 花のない時期に、色鮮やかで華麗な姿を見せてくれるのが大きな魅力だと思います。原種椿には花本来が持つ素朴さ・初々しさを感じます。葉の大きさや花の形もそれぞれ特徴的で、日常では出会えない特別感を味わえます。

原種椿は主に紅花系、黄花系、白花系に分類されます。このうち黄花系は極めて珍しい貴重種として知られています。原種椿園に入ってすぐにある「金花茶」は、昭和 年に中国から日本へ渡来した第一号であり、この1株を基に多くの黄花系の椿が作り出されました。
 

金花茶
数ある原種椿の中で、私が特に好きなのは「ハイドゥン」という品種です。花びらが肉厚で綺麗に重なり合い、まるで花の中に椿の妖精がいるかのような可愛らしさです。

ハイドゥン  

大白山茶
椿館では原種椿だけでなく、さまざまな交配種の椿も育成しています。開花状況に合わせて毎日展示の配置を工夫しているため、いつ訪れても新しい椿に出会うことができますよ。

いのくち椿館は常時無料で見学いただけます。ちなみに館内は毎日ワックスがけをして床がピカピカのため、お客さんが土足で入るのをためらうほどキレイです(笑)。館内は伝統的な建築様式である「枠の内」で造られており、力強く優美な建物となっています。
1月31日(土)、2月1日(日)に「つばき展」を開催します。日本椿協会会長による「原種ツバキ鑑賞会」や「タイルクラフト教室」(予約必須)も実施します。この機会にぜひ、椿の美しさを間近で堪能していただきたいです。

インスタでいろんな椿の紹介をしています

南砺いのくち椿まつり実行委員会 池田 淑則さん

今年の「第36回南砺いのくち椿まつり」は3月21日(土)・22日(日)に開催します。毎年、地域のみなさんからテーマを募集しており、今年のテーマは「『椿といえば井口』春をいろどる」に決定しました。

椿まつりでは椿愛好家の皆さんの鉢植え椿をはじめ、いのくち椿館原種椿園の椿や、南砺つばき学舎の生徒たちが一生懸命育てている椿などたくさんの展示が行われます。

会場にはキッチンカーが並ぶ飲食コーナーや、さまざまな体験コーナーをご用意しています。体験コーナーは椿の缶バッチ作りや、昨年大人気だった椿油アロマオイル作りなどがあります。椿油アロマオイル作りは、椿の種を専用の機械で圧縮してオイルを採取し、香りを付けてオリジナルの椿アロマオイルを作るものです。

椿まつりには毎年3000人以上の方が来場され、県外からも大勢の方が来場されます。丹精込めて育てられた美しい椿の鑑賞や、ここでしか出来ない体験が盛りだくさんです。ぜひご来場ください。
 

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おとなり編集部