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【砺波市】砺波高校制服物語

2025.02.28

砺波高校の制服は、令和4年度の入学生から新しくなりました。かつての制服は男子が詰襟、女子はビジネスモデルの学生服にサーモンピンクの紐状のネクタイ(俗称ミミズ)が特徴的でした。

何年も変わることのなかった制服が新しくなるまでどんなことがあったのか、先生にお話を伺いました。

 

富山県立砺波高等学校 教諭 杉森清文さん

昭和34年(1959年)に制定された制服はずっと変わることがなく、特に女子生徒からは毎年のように「制服を変えてほしい」と声が上がっていました。しかし、学年が上がるにつれて自身の勉強が忙しくなり、そんな意見も立ち消えていくという状況が続いていました。

令和元年11月、ある生徒が『制服を変えてほしい』と生徒指導部へ申し出てきました。今年も来たな、と思っていたら、この年は違いました。

最初は『制服のデザインが格好悪い』という理由だったため、却下しました。その後、その生徒を中心とした生徒会が『砺波高校制服変更についての提言書』を提出してきました。その提言書には、なぜ制服を変えたいのか、生徒や地域の方の意見がきっちりとまとめられていました。
コンセプトは「砺波高校の教育目標に合致していること」が基準で、「知性、品位、尊重」を重視しました。近年、制服を変える理由として、メディアではジェンダーレスやLGBTQの観点からという方どうが多くみられます。

しかし、砺波高校では、まずコンセプトをしっかり整え、その上で生徒が持つ「多様性」を「尊重」し、平等で自由な選択肢を用意するという考えで新制服を決定しました。

全国に数校しかないライトグレーのブレザーは
県内唯一のデザイン

夏服は県内初の紺色のポロシャツを採用。
オプションで白のポロシャツも選択可(正装は紺色)

業者によるプレゼンテーションを2回実施し、最後は新制服制定実行委員会委員の投票によって決定、9月の「砺高祭」でついに新制服が発表されました。新制服はデザインや機能性において、とても多くの人の意見が詰まっており、かけがえのないものとなっています。
 

新制服について、在校生はどのように感じているのかをお聞きしました。
 

今年度前期生徒会長 開發さん

式以外はネクタイをつけなくても良いなど、
着方のバリエーションが多くて嬉しいです。
デザインもすごく好きです。

今年度後期生徒会長 湯浅さん

前の制服の学ランに比べると、
今の制服は軽くてさっぱりして爽やかでいいと思います。

60有余年の歴史を持つ制服から新たな制服へ。
歴代の生徒たちの長年の願いが叶った新しい制服は、今後末永く砺波高校の生徒から愛されていくことでしょう。

 

この記事を書いた人

おとなり編集部