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【砺波市】野菜のパワーで健康に!となベジプロジェクト

2026.03.25

スーパーの野菜売り場で「♪やさいベジベジ となみベジベジ」という歌を聴いたことはありませんか?
これは、砺波市が取り組む健康づくり事業「となベジプロジェクト」のテーマソングです。
野菜を食べて健やかに過ごしてほしい、そんな願いから始まったこの活動。 今回はこのプロジェクトの中心となって進める方にお話を伺いました。


砺波市健康センター 保健師 川邉 由紀恵さん  


となベジプロジェクトは、働き世代の野菜不足解消と糖尿病予防を掲げて令和元年にスタートしました。その背景には糖尿病予備群や、その疑いのある40〜50代の割合が年々増えていることがありました。
当時の調査では、働く世代の野菜摂取量が目標の350gに対し、あと小鉢1皿分(約70g)不足しているという実態が明らかになりました。そこで私たちは、糖尿病の予防や改善を目的として「野菜を食べよう!野菜から食べよう!」を合言葉に、日々の食事に野菜を取り入れる習慣を広める取り組みを始めました。「となベジ」という名前は、となみ(砺波)+ベジタブル(野菜)を掛け合わせたものです。

野菜を摂ると、便秘や肥満を防止するだけでなく、さまざまな病気の予防につながるなど体に嬉しいメリットがたくさんあります。スローガンにもある「ベジファースト(食事の最初に野菜を食べる)」を実践すると、野菜の食物繊維が腸に膜を張ったような役割を果たして糖質や脂質の吸収を穏やかにしてくれます。これにより食後の血糖値の急上昇を抑え、血管へのダメージを防ぐことができるのです。また、ベジファーストはよく噛んで食べることで満腹感を得やすく、食べ過ぎ防止にもつながります。

となベジでは市内の企業や団体向けの出前講座で、野菜の摂取状況を測定する「ベジチェック」を継続的に行っています。

ベジチェックの様子
1日の野菜摂取目標量は350gです。数字だけを見ると、こんなに食べられるかな?と感じる方も多いと思いますが、野菜不足を解決するコツは「頑張りすぎないこと」です。生野菜だとボリュームがあって無理だと感じるかもしれませんが、煮たり焼いたりすると「かさ」が減ってぐんと食べやすくなります。忙しい方はカット野菜や冷凍野菜をどんどん活用してください。「野菜料理を作らなきゃ」と身構えず、味噌汁に野菜をいつもよりちょっと多めに入れたり、今あるメニューに野菜を少し足す、という感覚から始めてみましょう。

砺波市健康センター 管理栄養士 下保美沙希さん


野菜を食べることは体にどんなメリットがあるのか、管理栄養士として具体的にお話しします。

血圧が高めの方は、野菜に含まれるカリウムに注目してください。カリウムには余分な塩分(ナトリウム)を体から出してくれる働きがあります。私たちはこれを「ナトカリ比を整える」と呼んでいます。塩分を摂りすぎたかな?と思ったら、野菜をしっかり食べてカリウムを補給し、塩分を体外へ出す手助けをしてあげましょう。
野菜の種類によって含まれる栄養は違うのか?という質問を良くいただきます。色の濃い野菜は色の薄い野菜に比べてカロテンやビタミンC、葉酸などが多く含まれています。どちらもバランスよく摂るのが理想的ですが、まずは難しく考えず「とにかく野菜を食べる」という意識を持つことから始めてみてください。

野菜料理のレパートリーに困ったら、「クックパッド砺波市公式キッチン」をぜひご覧ください。たっぷり野菜を使用したレシピを1200件以上公開しています。

また、となベジでは「野菜レシピ集」を毎年発行しています。今年発行した第6弾は「となベジソング編」としてプロジェクトのオリジナルソング「レッツ!となベジ!」に登場する野菜を使ったレシピを紹介しています。簡単に作れてお箸の進むメニューがたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。

砺波市健康センター、または砺波市内スーパー(協力店)にて配布中

いつもより一口多く野菜を食べることの積み重ねが、健やかな未来につながります。皆さんがもっと気軽に野菜を楽しみ、いつまでも健康に過ごせるように願っています。
 
 

この記事を書いた人

おとなり編集部